IPアドレスとCIDR記法 — ネットワーク設計の基礎知識
CIDR(Classless Inter-Domain Routing)はIPアドレスのネットワーク部とホスト部を柔軟に定義する記法です。192.168.1.0/24 のように「IPアドレス/プレフィックス長」で表し、クラウドのVPC設計・ファイアウォールルール・ルーティングの設定に広く使われます。
CIDR記法の読み方
192.168.1.0/24 の/24はネットワーク部が24ビットであることを意味します。残り8ビット(32-24=8)がホスト部なので2^8=256個のIPアドレスが含まれます(実際に使えるホストアドレスは254個、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除く)。/16は65536個、/32は1個のIPアドレスを示します。
サブネットマスクとの関係
プレフィックス長24は255.255.255.0のサブネットマスクと同じです。/16は255.255.0.0、/8は255.0.0.0に対応します。クラウド(AWS VPC・Azure VNet等)の設定ではCIDR記法が標準で使われます。IP/CIDR Calculatorでは入力したCIDR記法からネットワークアドレス・ブロードキャストアドレス・ホスト数・サブネットマスクを自動計算します。
プライベートIPアドレスの範囲
RFC 1918で定義されたプライベートIPアドレス範囲は①10.0.0.0/8(10.x.x.x)・②172.16.0.0/12(172.16.x.x〜172.31.x.x)・③192.168.0.0/16(192.168.x.x)の3つです。インターネットには直接ルーティングされず、社内LAN・クラウドの内部ネットワーク・自宅NATルーターで使われます。
CIDRとクラウドのネットワーク設計
AWS VPCのCIDRブロックは/16(65536アドレス)〜/28(16アドレス)の範囲で指定します。サブネットをCIDRで分割してPublic Subnet(インターネット接続あり)とPrivate Subnet(なし)に分けるのが一般的な設計です。IP/CIDR Calculatorで設計したサブネット構成の重複や漏れを確認できます。